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魔バスは走る、皆を乗せて。
魔バスは暴走する、皆を乗せて。
「ひゃっほぉぉぉ! 走るぜ走るぜぇぇぇぇ! 止まったら死ぬぅぅぅッ! 鮫だぁぁぁ俺は―」
「五月蝿い」
そう言い、ユキは光の拳をあげた。


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それはそこで常に蠢いていた。
そこで「小鳥」の観賞をする為に。
そしてその手で「小鳥」を手に入れる幸福を味わう為に。



「裏切者だっぴ!」
エニグマの森にこだまするヴォークス族の声。
それは鳴き声ではなく、怒号だというのはその場にいる仲間しか分からない。


エニグマに憑かれし者


 

それは闇の奥からやってきた。
黒い影のようにするりと足音も立てずに。
虫使いの目は震え、ごくりと唾を飲み込ませた。
それを見て、闇の黒い影は暗黒の微笑をする。
「来ると信じていたよ。 力は誰にとっても必要なものだ」



ぴぃぴぃと鳴く何百匹の文鳥を呆然とリクは見ていた。
タピオカティ村の前でシナモンと別れた一行はエニグマの森の入口と思われる場所についたのだが…。
「おいおい…これじゃあ行けれねぇぞ…」
リクは座り込んでぴぃぴぃと鳴く文鳥の頭を撫でた。
動物好きでもあるリクのいつもの行動だが…なにか不自然に感じたカシスは、「おい…リク…」とリクの肩に触れた。
刹那、リクはびくりと身体を震わせ、カシスを睨みつけた。
いつもなら、穏便に微笑みながら「なぁに?」と可愛げにアピールしながら話しかけてくる筈なのに。
全く違うリクの豹変さに、カシスは驚いた。
そんな驚愕しているカシスを見て、当の本人は「…え…なに?」と、呆然としている。
「いや…なんでもないが…。 一度村に戻って、対策を立てようぜ」
「うん、そうだね」
リクは先頭に立って、村のある方向へと歩いていく。
カシスは先程のリクの行動に疑問を感じながらリクを追いかけていった。

それこそが、リクの身体の「異変」となり、それが原因で「離別」することになるとは、友人であるカシスでさえ考えていないことだった。

 


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